老人ホーム3月行事レク!高齢者でも楽しく過ごせるアイデア特集

2019-05-12

老人ホームでのレクと聞いたとき、どの様なことをするのだろう?どんなことなら高齢者も楽しく過ごすことが出来るだろう?と思う方がいるのではないでしょうか。そのように思われた方の中には、老人ホームの職員の方、老人ホームに家族がいる方、実習で老人ホームに行く方など様々な立場の方がいますよね。

そこで今回は、そのような方々のために、特に3月に焦点を当て、老人ホーム3月行事レクについてまとめていきます。

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老人ホームでのレクの実際

現在の老人ホームでは、そんなことまでしているんだ!?と思うような様々な趣向を凝らしたレクが企画・実施されています。その中でも特に、楽しめることはもちろん、身体機能向上や脳の活性化が期待できる内容が多く扱われています。

例としては、手先を使う折り紙などの工作、漢字や計算を取り入れたゲーム、歌・体操などが挙げられます。また、高齢者の方々が、趣味や日常生活の中で行ってきたことを実施する老人ホームもあります。

高齢者がレクをすることのメリットとは?

先ほど、老人ホームでのレクの実際の項目でも少し記載しましたが、高齢者はレクを行うことで、楽しむ以外にもメリットとなることがあります。その中でも、大きな2つの視点から取り上げていきます。・身体機能の低下を緩やかにする

高齢者の身体機能は、体重の減少、疲労感を感じやすい、活動量の減少、身体能力の低下、筋力の低下など様々な要因が重なることで低下していく傾向にあります。

また、高齢者は食べる機能の低下も生じ、低栄養になりがちです。低栄養になると、エネルギー源や身体機能の維持に必要なタンパク質が不足し、身体機能の低下に繋がるといった悪い状態になってしまいます。そこで、その問題に対応するために、運動と栄養摂取をする必要があると言われています。

したがって、運動の一環としてレクを実施することは、身体機能の低下を緩やかにすることに役立ちます。「参考資料:介護施設探し方

・脳の活性化高齢者は誰しも、もの覚えが悪くなったり、名前が思い出せなくなったりする可能性が高まります。こうしたもの忘れは脳の老化によるものです。そこでレクの中で頭を使うことで、脳の活性化を促すことが出来るのです。

また、レクの中でコミュニケーションを必要とするものは、更に脳への刺激となり、記憶力や集中力も高まります。

3月とはどのような季節??

ここで、3月のレクについてまとめる前に、一度3月がどのような季節か考えていきましょう。3月になると寒いこともありますが、春の訪れを感じられる日が増えてきます。暖かくなることで、植物が色好き、伝統的な風習である桜や梅の花、桃の花のお花見を行う方も多いのではないでしょうか。

そして、3月ならではの行事はいくつかありますが、その中でもひな祭は日本全国で大きく祝われる行事の1つとして有名です。また、3月は年度の最後の月として、イベントや送別会といった催しが多くの場所で開かれています。

そこでこれらもことを踏まえつつ、3月の老人ホームレクとして出来そうなことをいくつか紹介していきます。

3月にお勧めレク①-簡単!折り紙でひな祭り-

折り紙でひな祭りの物を作ることは難しいのではないかと考えている方はいませんか?ですが、実は子どもや高齢者向けの簡単な折り方が、沢山存在しています。普通の折り紙以外にも、和柄などの少し変わった折り紙で作るなど、高齢者の趣味に合わせた折り紙を用意するとより一層楽しくレクが出来るかもしれません。

また、作った物を展示すると老人ホームの壁が華やかになり、より季節感を感じることが出来ます。

3月にお勧めレク②-ひな祭りを振り返る集い-

老人ホームに入居している高齢者がコミュニケーションをとることが出来ることは非常に大切です。ですが、おしゃべりが好きでコミュニケーション能力が高い方もいれば、上手くコミュニケーションが出来ず、老人ホームでの生活に不安や気がかりのある方もいることがあります。

コミュニケーションの対象は職員、高齢者同士、面会の家族など様々なパターンが考えられますが、自分の思い出を話すことならば、話題にしやすいのではないでしょうか。「私は子どもの頃こんなひな祭りをしました。」「私は孫のひな祭りでとっても楽しかった思い出があります。

」など、思い出すことで脳を使い、楽しい思い出を振り返ることで有意義な時間を共有できるのではないでしょうか。

3月にお勧めレク③-甘酒作り-

一説によると、室町時代のひな祭りに桃の花を浸した白酒を飲んだ風習が、子どもに振る舞うために甘酒を飲む習慣に変化したと言われています。高齢者の中には甘酒作りをしたことがある方もいるかもしれないので、コツや知恵を生かしながら作ることも楽しいのではないでしょうか。

また、甘酒作は調理レクですが、材料や調理器具も少なく出来るというメリットもあります。

3月にお勧めレク④-歌を歌う-

ひな祭といえば、定番の曲である「うれしいひなまつり」。歌える方や知っている方が多く、曲調がゆっくりで歌いやすいため、老人ホームの高齢者でも歌いやすい曲ではないでしょうか。また、ひな祭り以外にも、春の曲として「春よ来い」などもあります。

これらの曲を歌うことは、季節を感じられることに加え、口の体操にもなります。


3月にお勧めレク⑤-体操-

3月にお勧めレク④にて歌を紹介しましたが、歌うだけでなく、ゆっくりとした曲に合わせて簡単な運動をすることもお勧めです。首、肩、腰のストレッチ運動、胸を張る運動、背中を伸ばす運動、足の運動など簡単な動作を組み合わせましょう。

高齢者によって出来る運動と出来ない運動もありますし、座ったまま体操を行いたい方もいると思いますので、対象に合った運動を取り入れた体操を実施しましょう。

3月にお勧めレク⑥-春を探すお散歩-

外に出ることが出来そうな場合や、自然を感じられる場所がある場合、外に出てみることも良いでしょう。歩ける高齢者にとっては、歩くことは何よりもよい運動になりますし、車椅子であっても、様々なものを見たり聞いたりすることは、脳への刺激になります。

老人ホームにいる時間は室内での活動が多くなりがちであるため、高齢者の方々にとってリフレッシュになるのではないでしょうか。また、絵の好きな高齢者は、外で見た景色を絵にしてみることも良いでしょう。

3月にお勧めレク⑦-春の漢字を読んでみよう-

ひな祭りにまつわる漢字や、春に咲く花などの漢字の読み方をクイズ形式で出題します。脳を使うことにもなります。また、簡単な問題から難しい問題まで、対象の方に合わせた問題を用意することで、誰でも楽しめると思います。

3月にお勧めレク⑧-ヒントから当てる連想ゲーム!3月編-

3月の言葉をお題とした連想ゲームです。脳の運動になります。例としては、①公園で見ることが出来ます。②たくさんの人が見に行きます。③ピンクの花が咲きます。答えは桜です!というようなゲームです。

3月にお勧めレク⑨-桜餅作り-

春を代表する和菓子である桜餅を作ります。手作りの味を楽しめます。食べることや料理が好きな方にお勧めです。